コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 鱒(1982/仏)

まずは美しい画面。アンリ・アルカンの色遣い、画面のつややかさが心地良い。時制が錯綜し、登場人物の行動原理や情緒が理解できなくても、ゆるぎない主人公、イザベル・ユペールの導く画面には驚きが満ちている。
ゑぎ

 ジョセフ・ロージーの演出はとても面白い。例えば鱒の養殖場がある川辺の見せ方。ボーリング場のシーンの肌理細かさ。そして東京のシーンはどれも興味深いのだが、ユペールが畳の上をブーツ姿で歩きまわる違和感は、これって面白い!

 ただ、実を云うとユペール以上にジャンヌ・モローアレクシス・スミスという二人の大年増女優の妖艶さに興奮してしまった。特にジャンヌ・モローのゴージャスさがユペールとのツーショットで際立っている。ソファにモローが、その下の床にユペールが、共に横臥しているカット。

 あと思いの外、山形勲の出番が多く、また聡明な人物造型で、これは嬉しい。

#備忘

・東京のタクシー。テレビでユペールとダニエル・オルブリフスキが「座頭市」を見る。

・また、ユペールはホテルの室内テレビで大相撲中継(隆の里だ!)を見ながら髪をカットしてもらう。

・東京のディスコには大屋政子がいる。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。