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[コメント] ジェントルメン(2019/英=米)

かなり面白く構成された活劇。ただし、ヒュー・グラントの回想(観察記録)と推測のフラッシュバックで進む形式は、推測まで画面化されると、何でもありの感じはしてくる。事実を時系列に繋いで、同様に面白く見せる演出が見たい、という感覚は残る。
ゑぎ

 まずは、アバンタイトルと、タイトルバックの硝煙イメージの活用がカッコいい!あゝイギリス映画が始まる、というワクワク感。キャラクターでは、主人公のマシュー・マコノヒーが、圧倒的なプレゼンス、カリスマ性で、活劇の画面を牽引するのだが、その部下のチャーリー・ハナムもとてもいい。彼が貴族の娘を連れ戻すシーケンスが、本作全体の中でも一番好きだ。終盤のアクションシーンで、この貴族の娘の状況をスローモーションでクロスカッティングするのは嫌らしい。この部分はかなり興覚めした。

 あと、マコノヒーの妻役のミシェル・ドッカリーも、肝の据わったキャラをよく出しているとは思うが、マコノヒーが思っているほどの、いい女には、私には見えないのだ(好みの問題かもしれませんが、イギリス映画らしい女優と思う)。でも、いかにもなハリウッド的美人女優でないところが、マコノヒーのキャラに、嫁好きという特徴を付与することに貢献しているだろう。

#ヒュー・グラントが『カンバセーション…盗聴…』のことを退屈な映画というシーンがある(私は反対意見ですが)。

(評価:★3)

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