[コメント] Love Letter(1995/日)
雪の中に寝転んでいる中山美穂。これが丘の上であり、起き上がって丘の下へ降りていくのを延々と俯瞰でおさめた超ロングショット。中山が小さく小さくなっていく。素晴らしいタイトルバックだ。
クレーンを使った俯瞰は随所に現れる。今ならドローンに置き換わるだろう。だが、クレーンならではの、どっしりとした緩やかさがドローンで実装されるだろうか。
また、凝ったアクション繋ぎも目に留まる。光石研が玄関で滑るカットを割る部分なんて、ちょっと普通やらないカッティングだろう。このセンスは今見ても瞠目させられる。
本作も葬儀の場面が冒頭。クレーンやドリー以外の画面はやはり、ほゞ手持ち(というか三脚なし)で、小刻みに揺れ続ける。篠田昇の撮影は、露光オーバー気味の白い光が目立つ。美しいが、今になってみると、少々飽きた感もある。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。