[コメント] 風とライオン(1975/米)
私は活劇としてこの映画は嫌いではない。ショーン・コネリー登場シーンの鮮やかな演出や黒澤明『隠し砦の三悪人』の引用部分等演出に見せ場は多い。しかしどうにも全体的に締まらない。例えばセオドア・ルーズベルトの描き方がもう少しマシならば...と思ってしまう。
物語が進行するうちに、てっきりブライアン・キース演じるセオドア・ルーズベルトは批判的に描かれるのだろう、と思いこんだのだが、ジョン・ミリアスはこのセオドア・ルーズベルトを掛け値無しの英雄として描いているつもりなのだ。私にはどうしても英雄に見えない。どう見たって格好ばかり気にしている嫌な奴にしか見えない。このあたりのミリアスの感覚にはついていけない。
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