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[コメント] オール・アバウト・マイ・マザー(1999/仏=スペイン)

強引で無理やりな奇矯さをでっち上げるプロット構成は気になるが、キャラクタリゼーションが巧みで嫌らしさがない。それに色使いは抜群に美しい映画だ。だが、私にとってこの映画で一番印象的なのは実は何を隠そうペネロペ・クルスの登場シーンなのだ。
ゑぎ

 ペネロペ・クルスがシスターとして登場した瞬間、彼女に目が釘付けになった。それまでの画面と全く異なる手触りを感じた。今にも壊れてしまいそうな脆さと同時に強固な意志の共存。画面に感動的なまでの清冽さが溢れ出した。また、彼女の呆けた父親役で『ミツバチのささやき』のお父さん・フェルナンド・フェルナン・ゴメスに会えたもの嬉しかった。

(評価:★4)

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