で、モラルの話に皆移行していくと思うのだけれど、教育的にこう捉えるべきというだけでやって良いのかどうか。勿論現在でこの映画が許されないというスタンスは判る。でも彼等の捉え方を一定にするというのが果たしてフェアな態度かというと疑問が残る。

今の世の中では彼等が映画に出ることは珍しいし、世の中の良く見えるところ自体から遠ざけられている。自己の存在認識をどんなかたちでも認めさせたい部分があるのは人として理解出来るし、その情熱がここに存在する。

彼等は健常人と違うチャーミングさを持っており、それを表現する数少ない場であったこの映画。

監督云々を超えたところに存在する。批評するのも実は間違っている気にさせるが、良し悪しの世界云々では無い強度がある事は言いたい。