クライマックスの民族と軍の戦いはその必要性を理解することは出来ないし、悪魔に取り憑かれた女医さんの動きはＣＧで補正されて『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムというか昆虫になっちゃってるし、音でビビらせようとする演出しか使わないし、グロシーンには蛆虫ばっかり出てくるし・・・。もう笑うしかないです。しかも怖くない。これだったらボツになったポール・シュレイダー版の方が圧倒的に良かっただろうな、と思ってしまう。

それにしても何で『エクソシスト』オリジナル版では、ベッドに横たわって汚物吐いてうーうー唸ってるだけの悪魔にあっさり殺されちゃったメリン神父が、ベッドに横たわってるどころか肉弾戦大好きで、長年に渡って現地の人々に影響を与えてきた悪魔を何で撃退できたんだろう？オリジナル版ではいわゆる年のせいで敗北しちゃったんだろうか？

とりあえず、本作よりはマトモだろうということでポール・シュレイダー版を観たくなってしまったのだから、まぁ許容範囲の映画だな。