コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ミスティック・リバー(2003/米)

「キング絶賛!」の文字に躍らされて読んだ原作は余りに救いようが無くて、好きになれなかった。「もう1つのスタンド・バイ・ミー」というコピーを見て、映画でも騙されるのかと思いきや、なかなかの秀作。逆に案外良い話だと見直してしまった。
Pino☆

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 脚本は上出来で、キャストも申し分無く、複雑な感情の表現が見事だった。ただ、注文を付けるなら、最後のパレードのシーンは余計。ショーン・ペンケビン・ベーコンが、別れたシーンのあとで、道路に書かれた落書きに戻って、終わりでよかった。その方が余韻が残る。

 それでも、全体的な完成度は高いと言わざるをえない。これなら、日本贔屓の私でも、『ラスト・サムライ』より、こちらを選ぶ。

 そういえば、映画の宣伝で配役を観たとき、原作のイメージに最も合致したのが、ショーン・ペンで、最もイメージから遠いと思ったのがティム・ロビンスだった。

 が、観終わってみれば、一番小説のイメージに近いと思ったのがティム・ロビンスで、ショーン・ペンは作り過ぎという印象が強かった(悪くはなかったが)。

 というわけで、助演男優賞は、ティム・ロビンスで決まりだろう。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。