コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] AKIRA(1988/日)

80年代になって顕著に表れてきた、「もし自分に、爆発的なエネルギーと力(超能力)があったら」という願望の、一つの終着点まで描ききった点は見事といえば見事なんだが・・・・・
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







手を振るだけで、まるで圧縮空気か砲弾を打ち出したかのように、周囲のものが、一つの形を持った何かに押しつぶされていく、そんな力があれば。。。。

ふと顔を見上げて、「そこかあっ」と叫ぶだけで、瞬時に移動できる、そんなことができれば。。。。。

「ありえない」「できっこない」とわかっていても、あるいはあこがれ考えれば考えるほど、逆に不可能だとわかっていても、なお焦がれずにいられない、超能力、エスパー、ESP、などなど。

もしそういうものがあるとしたら、そのエネルギー源はなにか?その力に限界はあるのか?などということを、臆面もなく夢想し、その一つの終着点、すなわち無と、あるかないかもはっきりせず、口に出して言うのもはばかれるような、ほんのかすかな希望、までを描いている。

そういうことを映画にして人に見せようと思えば、ここまで大掛かりに、微にいり細にいった設定と世界観が必要だよ、ということを世界に知らしめた映画。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。