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[コメント] ホテル・ルワンダ(2004/伊=英=南アフリカ)

短期間での大量虐殺ゆえの死屍累々たる惨状には言葉を失う。この事実を前にして、世界は何もしないのか、救いの手をなぜさしのべないのか、と鋭く問いかけている。ただ、その問いかけが主眼であって、何がこのような大量虐殺をもたらしたのか、映画を見ても今ひとつわからなかった。
シーチキン

現実にはあまたの困難がある中で、今まさに虐殺されようとしている人々を救うためには、大量虐殺の原因は何か、責任は何処にあるのか、などのような問題にはあえて触れない、ということが必要な局面もあるだろうが、それでもいったいなぜ、このような大量虐殺が起こるのか?ということを考えざるをえなかった。

ただ、現実にルワンダで多くの人々が憎悪と狂気に取り込まれたからこそ、虐殺が起きたのだろうが、一方で、そういう中でも自らの良心にもとづいて、虐殺に同調するのではなく、それから大勢の人々を守り抜いた人間も、ルワンダにいた、ということは、たとえ一筋であったとしても、限りなく大きな光明である事は間違いないし、そこに希望と未来が見えた気もする。

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このコメントを気に入った人達 (1 人)甘崎庵[*]

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