[コメント] プレステージ(2006/米=英)
なんのひねりもないファンタジー。観客をなめきった監督の態度は劇中の二人のマジシャンにも投影し、その魅力を大きく損なっている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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せっかくの19世紀ロンドンらしい雰囲気を作り出した美術の出来栄えなどに救われてはいるが、肝心のトリックがなんともお粗末。
一つは早々と観客に悟られるような手口だし、もう一つの方はこれは、それまでの設定をすべてご破算にしてしまうような荒唐無稽なB級SFかとめまいを起こさせるようなものでは、腹立たしいだけだ。
こうじゃないかなというほどの、ばればれな手の内のままで最後まで行くとは情けない限りである。
これに比べればななんだかんだ言っても『シックス・センス』は偉かった。いくら手前勝手なトリックとはいえ、「それはないだろう」というものではあったにしても、見るものも意表をつくだけのものはあったが、この映画にはそれすらない。
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