[コメント] 100万ドルのホームランボール 捕った!盗られた!訴えた!(2004/米)
何の予備知識もなしに見ると、そんじょそこらの映画をはるかに凌駕するドラマチックな展開が楽しめる。その意味でまさに映画的なドキュメンタリーである。
98年にマグワイヤがつくった70号本塁打の記念すべきボールがオークションで約3億円というとんでもない高額で落札されたことが背景にあるとはいえ、ちょっと凄まじいまでの狂乱振りであった。
見ている途中に「生き馬から抜いた目を、みなでよってたかって奪い合い、食い物にするのがアメリカか」なんてことも思ったが、実際のアメリカはそんなに一面的で単純ではないということをわかりやすく示している。この点では非常に良質な、アメリカ社会についてのドキュメンタリーでもある。
また、いくら注目を浴びているとはいえ、裁判のありとあらゆる場面にマスコミのカメラが入る、おまけに判事はマグカップを片手にリラックスして法廷に入ってくるなど、そのオープンさにはちょっとびっくりした。
なお、このドキュメンタリーの中で一番感動したのは、なんといってもボンズ選手のホームラン69連発のシーンだ。もうこれだけでも底抜けにすっきりできるし、さすがとしか言いようがない大迫力に惚れ惚れと見とれてしまった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。