[コメント] J・エドガー(2011/米)
半世紀もの間、権力の中枢に居座り続けた男を、極めて私的に描こうとした目論見は深いようで、案外と浅い。格式ばって重量感のある画が返って空ろに感じられる。
FBIにとってはエポックメイキング的な、時代的なエピソードを盛り込みながらも、フーバー氏個人から一歩も離れずに描く手法は、公権力の私物化に対する反語的な批判か、ととる事は可能かもしれない。しかしそこまで踏み込むのも考えすぎに見える。
だからつまるところ、「よくわからんなあ」、「昔の話を昔の雰囲気を丁寧に再現して描いたんだなあ」くらいの感想しか出てこない。
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