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[コメント] SUSHI GIRL(2012/米)

「東洋の神秘」がさく裂し、ずば抜けたB級映画になっている。特に哀しく美しく格調あるラストは伝説になってもおかしくない。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







序盤から終盤の入り口までは、ミステリー仕立てのあげくの仲間割れで「なるほどなあ」という感じ。ここまででも、物語自体はどこかで見たような気がするが、それが「女体盛り」一つでまったく違う雰囲気が漂うから不思議。まさに「東洋の神秘」だ。

そしてラストは、美しく、哀しく、復讐劇として極上の仕上がり。弾丸を一発だけ装てんしたリボルバーの引き金を何度も引くシーンには、言い知れぬ哀しみがただよい、まさに絶品。

さらにさらに、いよいよラストの台詞、サニー千葉の「どちらまで」という問いかけに「家へ帰るわ」で締める。まさに完璧だ。これだけのことをしでかしながら、淡々と家へ帰る、これこそが美学ではないだろうか。

それにしてもマーク・ハミル!「ジェダイの騎士」がこんなことしてていいのか、という度量の広さは見上げたものだ。

そして当然のように脇に出てくるダニー・トレホ!本作をB級映画として決定付けているのは、まさに彼ゆえだ。

トドメは、ホワイトドラゴンの背に乗って空をかけた少年アトレイユことノア・ハサウェイ!いろんな意味で映画ってすごいと感慨に浸ってしまう。

(評価:★5)

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