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[コメント] 教授のおかしな妄想殺人(2015/米)

殺人とか道徳とかを巡ってアレンの前作『マッチポイント』をつい思い出してしまう。そして比較してみるとよくわかるが、本作のポイントはエマ・ストーンの様々な魅力を如何に目一杯引き出すかということに尽きる。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「妄想殺人」といういい加減な邦題はいただけない。原題の方がいいと思うし、原題からすると主人公はあの、いかにもな哲学者の教授なのだろう。

しかしどう見ても本作で一番輝いているのはエマ・ストーンである。キュートで美しくしかも人柄もよくて、頭も良くてピアノも弾いてと、非の打ちどころがない。

もったいぶった哲学講義だとか、道徳とか欲望とか生きる意欲とか絶望とか、実はウッディ・アレンにはそんなことはどうでもよくて、ただただエマ・ストーンを魅力的に撮りたい、というのがこの映画ではないだろうか。

人を呪わば穴二つ、という純日本風の教訓みたいなあっけないラストもそう思えば納得できる。

(評価:★3)

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