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[コメント] 大菩薩峠(1957/日)

片岡千恵蔵の殺陣はさすがに貫禄十分で、その足さばき、体さばきは見応えがあった。しかし、よいシーンをつなげればよい映画になるものではない、という見本のような映画でもあった。
シーチキン

一つ一つのシーンをとればいいのが多いし、片岡千恵蔵の虚無感たっぷりの主役もよく似合っている。

しかしまあ、原作が超長編大河小説だけあって、見事なほどに伏線をはりまくり、とってつけたような波瀾万丈ぶりには、さすがにびっくり。

おまけに、やたらと意図的なすれ違いばかりで話を盛り上げ、何とか人間関係を複雑にしようというのが見え見えであった。

「すれ違い」で名高いのは「君の名は」だけではなかった。これからは「君の名は」状態にかえて、「大菩薩峠」状態と言わんとあかんなあ。

(評価:★3)

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