二人がチャーミングでたまらない。いかにもアーティスティックな人の群れの中で、ちっちゃい老夫婦が手をつないでにこにこしてるのね。二人でナショナル・ギャラリーの自分たちの名前の入ったプレートを見てる後ろ姿のかわいいこと。

アートが好きで、アートを尊敬していて、で、アートにびびらない。そんな迷いのなさがいい。

あの小さなアパートから信じられないほど大量のアートがわらわら出てきて、キュレーターまで少しうんざりするのがおかしい。ドロシーの仕事が図書館司書ってのがポイントかも。統計と収納のプロじゃん。

まるでカメラを意識してない二人ですが、さすがにドロシーはアパートが散らかっているからやだ、みたいなことを言ったらしい。そんなとこ、ドロシーもふつーの女のひとでしたか。