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[コメント] 河内カルメン(1966/日)

野川由美子の天然を生活力へ置換する際、淡白が愛の信憑性と矛盾する課題が対生成される。男たちは引き際のよさで女の好意を恣にするが、あくまで引いてしまうのである。これに対応して佐野浅夫は別れの演技で恋心を本物にする。
disjunctive

老獪な嵯峨善兵はスワッピングに準ずる拗れに走り、語り手はその性癖とマッチングして饒舌となる。事態を俯瞰視する川地民夫は盲目ゆえに明るい天然の機構性に言及する。

(評価:★4)

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