[コメント] ブラック・クランズマン(2018/米)
バーレスクの叙法が、類型にとどめられるKKK関係者にかえって造形的強度を与え、良識的な警官たちを絵空事に見せてしまう。作者の資質が図らずも野放図に共鳴するのはバーホーベン的である。
天然と作為の間を揺蕩うようなその夢遊する作劇の感覚は、ジョン・デヴィッド・ワシントンの眠たげな瞼に安らい、彼に得難い徳を付与するのだが、事件は一サイコの犯罪に矮小化されてしまう。
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