[コメント] スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム(2021/米)
事態を持て余すコメディ調の通底が時空に裂け目を作り、その狼狽を具体化している。並行宇宙に由来する感傷がこれに対応する。
それは、故人の記憶を分有することが癒しになるような、他人が自分の知らぬ故人の側面を知っていたことが慰めになるような、あの好ましい可能性の感覚である。世界の恣意的なルールを感傷の内包する論理性が併呑する。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。