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[コメント] ノルウェイの森(2010/日)

小説を読んだ小学生の時とは解釈が違った。私も生きて成長してきたということか(なんだそれ
夢ギドラ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







小説のワタナベはラストで、直子から逃げるように緑のところへ行った感じがした。本作は直子の存在を両手に抱えながら緑のところへ行った感じがした。そのため緑も少しはマシな女にみえた。小説では、直子の精神はキズキの死とともに死んでいて誰も届かないフワフワとした世界に最初から居るような感じがしたが、本作では直子を死に追い込んだのは、好きでもないワタナベを肉体が受け入れたことでとどめを刺されたからだという感じだった。解釈の若干の違いは、小学生からおばちゃんになった私の成長によるものか、小説とすこし違った解釈をしているのかは分からない。

なんにせよその程度のことで死んでしまう直子は純粋すぎて脆い。生きていく人間がワタナベ一人しかいないのだから、なんだか寂しい話だよね。

(評価:★4)

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