この映画で「設定があり得ない。」だの「ご都合主義だ。」だの「原作を馬鹿にしているだの。」というのは野暮というものです。（いや、俺も言いたいことは山ほどあるけどさー。） 千年前に想いを馳せ、今を全力で生き、千年後に繋ごうと願う若者達におじさんはくらくらしました。

各シーンで「いい表情しているなあ、こういうときはこういう顔だよなあ。」と思うことが多々ありました。これを監督さんが狙っての演出指導ならば大成功だと思います。役者さん達から自然と出てきたものだとしたら、彼等の才能はもちろんそれを引き出せる監督さんもすごい才能の持ち主なんじゃ無いかしら。

カルタにおける素振りって、野球のそれと同じような役割をするんだなと思いました。