「松竹と東映が組んだ怪獣映画だなんて、ギララとスーパー戦隊が混ざったようなやつしかできないぞ、お前は戦隊ものは卒業したじゃないか。」などと思いつつも、くそ映画で打ちひしがれる息子見たさもありました。性格悪い父親です。

私自身は三木聡さんを信用していません。狙いすぎたおふざけが私の趣味には合いません。今作もそこは全く変わらず、未だに昭和を引きずっている感覚が痛々しくて観ていられません。しかも早々に「デウス・エクス・マキナ」とかネタばらししちゃって、なんだよつまんねえ。などと、斜めから観ていたのですがなぜだか引き込まれます。恋愛ネタも要らないし、閣僚の茶番も馬鹿馬鹿しいし、茸が生えちゃうなんてもうめちゃくちゃじゃないか、でも面白いのです。理由なんかうまく書けないのですが面白かったのです。

鑑賞後の息子は大満足、そして彼なりに理解ができなかったこと（実に些細なことばかりだけど）を色々と聞いてきて、「そっかー、そういうことか。」と更にニコニコです。 「続編も必ず見に行こうね。」と約束させられましたので、松竹さん、東映さん、息子を裏切らないでくださいね。