[コメント] 17歳の瞳に映る世界(2020/米=英)
アップショットや切り返しの多用により、主人公が観る世界が狭いことが端的に伝わってくる。何をセリフで伝え何を伝えないかの取捨選択が巧みで、ともすれば感情的になりがちなテーマを、主人公のキャラ造形にも合わせてか、落ち着いたトーンで描いている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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例えば、オータムと従姉妹スカイラー2人の会話シーンは多いが、一人が長く話すというよりも、お互いが短いセンテンスで話している印象が強い。
また、スカイラーは、一見すると典型的なアメリカ人女子高生といった趣きだが、同じ歳でありながらところどころでオータムに向けるまなざしが非常に優しい。
妊娠したことをスカイラーに伝えるシーンはなかったり、お腹の子の父親が誰かについて明確に示すシーンはなかったり、語り過ぎず想像させるうえ、観客の感情をコントロールしてくる脚本の冴えには舌を巻く。
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