[コメント] すべて彼女のために(2008/仏)
準備編・本番編と二分できる構成にしても個々の行動の描写にしても徹底してシンプリシティが貫かれ、それが映画の感情をいっそう強固なものにしている。これが本当にリアルなのかどうかは知らない。しかし、この簡素かつ微細な事象の丹念な積み重ねこそが「映画」が目指すべきリアリティだと思わされる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ほとんどアメリカ映画である。それも七〇年代か、あるいはそれより以前のスタジオ・システムが機能していたころのB級アメリカ映画である。ヴァンサン・ランドンが一線を越える初発砲シーンに認められるように、銃撃演出ひとつを取ってもフランス映画としては異例の高水準だ。親子関係の描き方もいい。
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