[コメント] バットマン(1989/米)
心を仏にしてジャック・ニコルソンの悪ふざけは許すとしても、やっぱりそれほど面白くはない。傑作『バットマン・リターンズ』との最大の差は美術だろう。悪夢を見ているかのような眩惑を覚える、というところまでには至っていない。
もちろんアントン・フルストだってすばらしい仕事をしているし、フルストの美術監督としての力量が絶対的にボー・ウェルチより劣っているのかどうかも私には決しかねる。が、ティム・バートンとの相性はウェルチのほうが抜群によい、ということは確かだろう。
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