コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官(2008/米)

それぞれの岐路で役者たちが見せる「無表情」に痺れさせられる。悲嘆、嗚咽、失望、放心、或いはさして気に留めていないのか。一元的な感情の押し付けではなく、無表情だからこそ観客は言葉に還元されない、複雑に入り混じった感情の奔流を感じ取ることができる。ウェイン・クラマーはどうやら想像以上に広い引き出しを持っているようだ。
赤い戦車

時折挿入される空撮は何れも「道路」を映したもの。恐らく各エピソードの緩い絡まりを車の通行する様に投影しようと考えたのだろう(最初の空撮だけ違うが、あれは映画の「起点」を示すためのものとして正当化される)。ただし、全て真上からの見下ろしカットというのは確かに単調だ。道路は上だけではなく、横からも下からも斜めからも撮れる。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)3819695[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。