冒頭、遺体を乗せた車が登場した時は、鈍臭そうな主人公がイヤな事件に巻き込まれるのかと、ちょびっと不安な気持ちになったものだが、とんでもない。

そこまで辿り着く間にどれだけの出来事があったか、語っても語り切れない濃い話ばかり。さらに、最初は「喧嘩なんてした事なかった」と語っていた主人公が、いつのまにか強くなっていたのも可笑しかった。これは彼の成長物語でもあるのね。

何と言ってもユーリの笑顔に救われる。彼女の恋を応援したくなるし、ラストのオチも楽しい。