[コメント] 永遠〈とわ〉に美しく(1992/米)
人の営為に何の意味もないと断じ、犬も食わない痴話喧嘩描写の徹底に駄目押しで「永遠の戦い」の概念をプラスする意地悪さはコーエンをも凌駕する悪意。が、無常や達観よりもB級なバカ騒ぎに徹する潔さが愉快。医師ポラックのリアクション演技が傑作。ゴールディやメリルは意外とか無駄ではなくむしろ役者冥利に尽きるのではなかろうか。とっても楽しそう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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首の折れたメリルとポラックのコントは、少なくとも最近の味気ない「お笑い芸人」がいくら束になっても太刀打ち出来ない水準だ。おしりの塗りっこ=永遠の尻ぬぐいでオトすような、設定で徹底的に遊ぶ悪乗りは好き。
ショットガンで吹き飛ばす演出や、洋館の確信犯的に大仰なビジュアル、変わらず天晴れ なロッセリーニなど、とりあえず舐めたものではないと言っておきたい。終盤の「不死か死か」のクライシスは『火の鳥』(手塚治虫)のパロディみたいで、これも面白い。
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