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[コメント] 籠の中の乙女(2009/ギリシャ)

無菌世界、というのは幻想で、見てくれの清潔さと裏腹に強い腐臭が鼻をつく。国家的集団の最小単位「家族」を通して「ブリーダー」の死、全体主義の自壊を解説する不条理劇。ランティモス版『家族ゲーム』という感じか。だが、寓話寄り過ぎで抽象度が高く、強度は低い。
DSCH

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「去勢」はしない、というのが鍵なんでしょうか。

本作のインタビューで監督曰く、キューブリックやハネケは好きだが影響を受けたのはブレッソンやカサヴェテスだそうです。こうなると私はよくわからなくなってきました。ただ、何にせよ、これらの映画のエッセンスを浴びに浴びた世代の筆頭なんだろうな、というのはわかります。

(評価:★3)

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