マリオン・コティヤールのもはやエディット・ピアフ本人そのものの映像にしか見えない神がかった演技は伝記モノ映画の革命、殿堂入りを果たした文字通り「事件」。アカデミーもゴールデングローブもその判決に過ぎない。…何が言いたいかっていうとさ、この「事件」は万人が目撃すべきってことなんだよ！！（どーん）

一人の女の儚く脆いがそのたしかな一生を記録した人生のドキュメンタリーのような映画。相対的に無常観を獲得しているはずの日本人はなぜ美空ひばりでコレをやらないのだろうか。同じ方法論でやるだけでも名作になると思うのになあ。