ジョセフ・ゴードン＝レヴィットが出てたから映画館で見るか迷ってたけど結局DVDになった。 地上400メートルのワールドトレードセンターの頂上にワイヤーをかけ、綱渡りをするという映画。それだけ。

ジョセフが自伝的な感じでナレーションと同時に物語が進行していく。まあ成功譚なんだけど、それ以上に得るものがない。見終わっても「へー。」という感じ。 そもそもナレーション進行にありがちな語りすぎてしまうという欠点に見事に当てはまっているし、だからこそ音やカメラワークに魅力がない。語ってしまえばわかるから、画や音で語るのを端折る。悪循環だ。

さらにメインの綱渡りのくだりも無理くり引き伸ばしているように思う。たいして盛り上がらないし主役のフィリップの人としての成長も見られない。 肝心のワールドトレードセンターの高さも現代の高層ビルに慣れた我々には刺激が足りないから作品との差が生まれるし、そのための高さの演出も足らない。 そもそも3D用でしか楽しめないのかもな。いや、それだけの娯楽映画ならやはり映画館に行く価値はなかったかな。