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[コメント] 卑弥呼(1974/日)

王権対山人の対立は興味深いが生煮えで、卑弥呼は卑弥呼というより西太后。前衛パフォーマンスも『テオレマ』風ロケも頑張っているけど、失礼だが気の毒なほど構図の才がなく退屈地獄。古典的な構図を否定して平板に撮るのが当時の前衛気分だったのだろうか。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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天津神祭る山の神を祭らない王族と、国津神祭り山の神を祭るアングラ山人との対立が描かれ、予言はすでに儀式的になりかけているなか、卑弥呼岩下志麻が、山の神の国を治めるには国津神を信仰せねばならないと神託して混乱と粛清という話。民族派に変貌した本邦リベラル(共産党もそうだ)が煮詰まっているだけで、だいたい神託噺から何かアクチュアリティが撮り出せる訳もない。

(評価:★2)

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