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[コメント] 牡丹燈籠(1968/日)

このバカテクは大映京都妖怪シリーズ(『妖怪大戦争』とか)スタッフの成果品。クレーンでの人物浮遊と別方向にキャメラが曲線移動し混然となる瞬間の快楽たるやすさまじい。赤座美代子いいなあ。幽霊でもいい。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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話は終盤に来ての小川真由美の闖入が実に余計。原作もそうだから仕方ないんだけど、それにしても映画は端折り過ぎで訳わからん。そんなことなら、ここは通例に従って彼女の件は省き、本郷功次郎に自ら死を選ばせるべきだった。そうすればこの悲恋は完結していただろう。本作では本郷が見事に霞んでしまっている。この一貫性の放棄はいかんでしょう。

この選択は依田義賢のものだったのだろうか。彼を真ん中に置くと、ミゾグチとヤマサツの類縁性が浮かび上がる処があり、それはとても興味深いのだけれど、本作に限っては失敗していると云いたい。

撮影は突然の幽霊登場も決まっているし、座敷に座る本郷だけに影が落ちている序盤のショットも異様に心に残る。序盤の精霊流しも美しい。サイレント映画のテクの応用が愉しい。定番の下駄の音(中国産だから幽霊に足がある)も効果的。大塚道子好演。西村晃は流石としか云いようがない。映画★5、物語★3。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ゑぎ[*]

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