序盤の機械の家事ネタは大したことがないが、以降は素晴らしい。「仲良くしたかったの」に至る３分にわたっての狂犬の追跡は箆棒なもので、キートンとの最後の握手は感動的ですらある。その合間に車に本当に轢かれているジョー・ロバーツも凄い。

バレエダンスなどシビル・シーリーの見せ場が多いのも美点。川に飛び込む結婚式のラストは傑作で、訳の判らない牧師の共犯関係もの凄く、土手から川に落ちる縦構図が強烈な印象を残し、俳優三人が笑い出す寸前、三者三様で必死で演技している爽快さが破綻スレスレで伝わってくる。このラストが大好きだ。