[コメント] 牝猫たちの夜(1972/日)
早朝の新宿西口の描写、このシュールを突き抜けた凄味が強烈。目を覚ましたようなビル群はキノプラウダ直系ではないか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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物語はトルコ嬢の井戸端会議の喜劇か、ビニール傘(『赤い淫画』はこのオマージュか)の深刻劇か、どちらかに絞るべきだっただろう。しかしこの、全てを睥睨するような収束に至って細かいことはどうでもよくなる。
男は息をするビルの下で眠りにつき、女は賽子を振って先に帰る。意味は判らないが、しかし何かを得心させる画力がある。ロマンポルノのフェミニティとはこういうことなのかも知れない。
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