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[コメント] デッドラインU.S.A.(1952/米)

リパブリック賛歌で幕を閉じる無茶苦茶アツい作劇に素直に感動させられた。この愚直さが今ほど求められている時はないと思わせられる元祖『ペンタゴン・ペーパーズ』。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







エセル・バリモアはじめ、女性が魅力的なのが本作最大の美点。「アメリカに移住して善良であろうとしました。新聞に全部教わったのです」という救済者の老婆(何て俳優さんだろう)に胸を突かれた。新聞は商品でありイコール正義ではない。しかし新聞は正義と関わりを持たざるを得ない媒体なのだ。善良であろうとする人に何が返せるかが問われている。これは新聞だけの話ではない。

スピルバーグ『ペンタゴン・ペーパーズ』は本作を大いに意識しているだろう。新聞の売却という極限状態のなかで倫理を問うている。「自由な報道は危険を伴うものだ」というボギーの科白も印象的。聞屋さんの研修には是非使っていただきたい秀作。敵役がやや魅力を欠くが、まあ現実はこんなものなんだろう。

(評価:★4)

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