[コメント] 閉鎖病棟―それぞれの朝―(2019/日)
鶴瓶と官憲、綾野剛と妹夫婦、小松奈菜と両親など、解析されるべき悪との関係はヒステリックな描写で切り捨てられ、精神病院の課題も放棄され、ただアジールで弱者が身を寄せ合うのがしんねり描かれるばかり。ヒステリー好みは当節の邦画の一般的傾向で、それ自体が病理だと思わされた。
(寒山拾得)
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