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[コメント] 命美わし(1951/日)

NHKラジオ小説のちょっといい話。こういうの演らせると杉村春子は最高である。贅沢な配役も見処で三國佐田の兄弟も小沢の対決も味がある。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







会津若松の城のお濠が昭和24年の詩人の心中により自殺の名所として有名になった、という設定。

杉村春子の佐田を褒める「あの子は昔から気が優しくて人が柱にぶつかるのを見るだけで泣き出して」のリフレインは場内爆笑。泣く淡島に投身を助けたのを「勘弁してください」と詫びる科白も、息子の三國への「一個の人格は認めんと流行に後れますから」という科白も素晴らしい。「死んじゃつまらん」も。

三國の小さな新聞社は市議に「アカ新聞」と云われている。昔からこういう云い回しはあったのだと学習した。笠の元中学校長の図書館長は市議と戦う。「馘切れるなら切ってみろ」。そして最後は市議の懐柔策にハマったふりをする。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ジェリー[*]

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