[コメント] 好奇心(1971/仏)
秀逸なコントだろう。おフランスなおふざけという他に、イタリア賛美という主題が見える訳で、それはインドシナ植民地戦争批判と表裏一体なのだった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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主人公の化粧はジェンダーの境界を引き下げて終盤の近親相姦に至る。事に及んだかどうかは観客の解釈に任せてある。中盤の筆おろしの娼婦が別嬪で、ここに兄貴ふたりが乱入するのは、主人公にとって一生のトラウマに違いない。これを拡大したのがラストの家族勢揃いのオチなんだろう。
家政婦のおばさんも印象的で、彼女がやられっ放しなのも旧価値観の転覆の一環と見るべきなんだろう。パーカーは精神病院出てから好調と冒頭語られ、彼のサックスが全面フューチァーされる。主人公の自殺論はありふれていると先生に批判されるのも効いている。しかしゲーテの寸劇で息子は旅の途中で幻覚を見て息絶える。
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