[コメント] 月山(1979/日)
山のひと冬の描写とともに、放浪者と寺男の出会いなどがしみじみ描かれるが、これだけなら本作を『月山』と呼ぶ意味があるのか疑問。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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原作にあった、一体この人物は生きているのか死んでいるのか判然としない、というスリリングな宙刷り感をこの映画はなぜか捨象してしまっており、だから結語に「未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん」と置かれても意味不明、友里千賀子(懐かしい)が可哀想なだけの風俗映画に終わっている。原作のファンとしては、丁寧な描写は素晴らしいと思うが、結局のところ不満な出来と云わざるを得ない。
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