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[コメント] シンドバッド7回目の冒険(1958/米)

イラクの話。個人的には怪獣は比較的どうでもよくて、アクビ娘みたいに可愛いキャスリン・グラントが最大の見処。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







隣国の妃、魔術師に死刑囚(頭目は山形勲みたい)、様々な類の者の思惑が入り乱れるのが上手く重層化されている。「死刑囚なら喜んで巨人と戦うだろう。自由か絞首刑か」と船員を募集するシンドバッドは悪い奴である。

本名を呼ばれたら救われるという話は『千と千尋』が想起される。魔法のランプの少年は長じてハクション大魔王になるのだろうか。

最後に怪獣が死んじゃうのだが、これが何か哀れなのだ。私が、シンドバッドが味方なのかどうか判らないような子供の頃、このように退治されて死んじゃう怪獣を憐れんだのを思い出した。子供の頃は、「どっちが良い者? どっちが悪者?」と大人に尋ねたものだった。退治という観念はなく、生き物が死ぬのはそれだけで哀しかったのだった。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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