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[コメント] 仮面 ペルソナ(1966/スウェーデン)

大風呂敷の割りに出てくる結末がショボ過ぎる。大山鳴動鼠一匹、吉田喜重の凡作とよく似た印象。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いいのは大風呂敷の広げ方で、冒頭のハッタリ映像は良好だし、ビビ・アンデショーンの告白が次第にグロくなるのもいい。淫行の瞬間「自分が畑になった気がしたわ」は異様に文学的。挿入される断片ショットもいい。

がしかし、話はここから急降下、心理劇として生半可に終わる。ふたりの不安の精神分析的な言語化は結局、何ということもなく常識的だし、リヴ・ウルマンに憧れたアンデショーンが彼女の生活を奪うに至るという展開も他愛がない。なんじゃいそんなことか、という感想。

収束にキャメラまで撮っちゃう辺り、話が纏め切れずに映像で逃げているように見えてしまう(イマムラ『人間蒸発』(67)はこれのパクリだったか)。ティック・クアン・ドックの焼身自殺映像の引用も意味不明。このドキュメンタリー映像の強度に本編が負けてしまっている。

なお、日本公開時にカットされたと云われるペニスの映像などは今でもカットされ放しのようで、それは作品の評価以前の問題、貧しい環境であり嘆かわしい。

(評価:★3)

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