美しくて凝った絵でした。

絵本があり、文章があり、空想をめぐらす。そんな静的な絵。

名画を鑑賞するために、音楽と少しの動く映像をつけて、その鑑賞時間を確保するための映画のような気もした。

もっと衝撃的な映像が作れたのではないか、と無いものねだりしてしまったが、不思議なことに後日、また見たくなった。 そしてまた「あと一歩」と感じてしまう。

例えば、皮をはいだ老姉妹の妹の姿はもっと見たい気がした。もっと切ない映像に出来るのでは？（彼女は死んだのだろうか・・・） 鬼に嫁いだプリンセスが鬼の首を切り落とし帰還しお披露目の席で、好色王の妻となった元老姉妹の姉の皮膚が変化していく様子も、もう少し見せてくれても。。。。 しかし、これでいいのかも知れない。。。。。

ところで、 老姉妹に騙された好色王ヴァンサン・カッセルは、何と！「ブラックスワン」のバレエ団の芸術監督役じゃないですかぁ！ そして巨大な蚤を育て娘を鬼に嫁がせたクシュクシュと呟くヘンテコ王トビー・ジョーンズは、つい先日ＮＨＫで放送されたシャーロック４「臥せる探偵」のシリアルキラー役で出てました！さすがの存在感でした。。