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[コメント] ウォリアーズ(1979/米)

スタイルへの希求――。と、強烈に臭う80年代角川映画の薫り
pori

歩を進めるたびに、作品が立脚する時代との係わりや、物語としての具体性を捨てて完全なる表層だけの結晶を求めるウォルターは「ストリート・オブ・ファイアー」にてとうとうそれを完成するのだが、この「ウォリアーズ」においては、まだ、それは中途半端な形に終わっている。 故に、当時、世界の中心として莫大なエネルギーを発していたNYの夜に、映画を乗っ取られているかのように見える。

関係ないけど、何故か、80年代角川映画の匂いが強烈に薫ってるんですよね。 シンセと照明ですかね。 同軸上で「幻魔大戦」や「A列車で行こう」なんかのりんたろう氏がここから受けた影響は小さくないと思われ しかし、前述の「ストリート」に至る流れで、ウォルターが捨てたモノにりんさんは惹かれてたんだろうなと。 スタイルに帰結する結果、立ち上がるのは”神話”に似た物語の原形質である。 と云うのも、如何にもアニメと親和性が高いなとも思うわけで、 80年代にアニメが隆盛を極めた事と、ウォルター・ヒルが一世を風靡した事、 更には角川映画が邦画から泥臭さを漂白して行った事は関連性があるのではないかと、 そう思ったりする訳です。 我が青春ですw

(評価:★4)

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