なかなか子どもが授からなかったからこそ余計に、新たな家族を大切にするのではないかと想像するが、養子を迎え入れたその後の事件に焦点が絞られているので、養子を迎えるまでの描き方がやや手薄な気がするが致し方ないのだろうか。

原作未読だが、最大の疑問は、光が訪ねてくる時に自宅に招き入れたこと。誰とも分からないしかも脅迫めいたセリフを告げられた他人を家にあげるのだろうか。また、電話が鳴っているのになぜすぐ出ない！？躊躇、疑惑、とまどいの表現においてはもどかしさを感じる。