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[コメント] ゴダールの決別(1993/スイス=仏)

私の思うゴダールらしいゴダール映画。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







典型的な俺の思うゴダール映画。ゴダール映画のイデア。

それっぽい映像撮って、ありきたりではないそれっぽい言葉を綴って、画面と音をわざとずらして、突然字幕を入れて、ピアノ、バーン!雷ゴロゴロー!

はい、ゴダール映画の出来上がり。

ワカラナイというよりクダラナイ。ドパルデューに成りすましたドパルデューが人妻をドパルデューするって話でしょ(<ドパルデューするって何だよ?)。ただそれだけの話を、物語だとか物語じゃないとか当人ではなくて周囲の人間がグダグダと語る映画。

うーん、自分で書いといてナンだけど、「物語だとか物語じゃないとかグダグダ語る」ってなんだか映画の本質のような気がしてきた。深いな、ゴダール。もしかしてゴダールは「所詮映画なんて作り物だし、クダラナイもんなんです」ということを描いているのかもしれないな。だとしたら深いな、ゴダール。

嫌いだけど。

えー!?音楽キース・ジャレットだって!? ピアノ、バーン!

(2023.05.14 ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞)

(評価:★1)

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