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[コメント] The NET 網に囚われた男(2016/韓国)

“光と影”ではなく朝鮮半島の“闇”。実話に基づくストーリーではなく“事実”。合わせ鏡の物語。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「資本主義に毒されるな」と言う北朝鮮の役人は金に転び、韓国の役人は「北韓は独裁国家に洗脳されている」という考えに“洗脳”されている。合わせ鏡の物語。

唯一、キム・ギドクだけが、主人公や警護の若い男を通じて、「国歌より家族」「思想より個人の尊重」「だから南北統一出来ねーんだよ」と叫んでいる物語。

めちゃくちゃ痛くてめちゃくちゃ面白いんだが、物語の解釈はこれ以上出てこない。

寓話好きだったキム・ギドクは、最近かなり直接的、政治的な表現になってる気がする。それだけ切迫した危機感を持ってるのかもしれない。

(17.01.09 新宿シネマカリテにて鑑賞)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)寒山拾得[*]

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