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[コメント] ラスベガスをやっつけろ(1998/米)

「おバカ映画」と笑いとばせれば楽だったろうに…
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







テリー・ギリアムは往々にして暗い結末が多い。 主人公達をファンタジーの世界で遊ばせておいて、「現実なんてこんなもんさ」と見せる。 『未来世紀ブラジル』然り『バンデットQ』然り。

主人公達は自ら麻薬というファンタジーの世界へ現実逃避し、しかしその現実は、ベトナム戦争が始まり、強く正しいアメリカンドリームが崩れようとしている。

この映画は話も、そしてもちろん映像も「ギリアム節」なのである。

だが、しかし・・・である。

何故今?

1971年という時代の60年代から取り残されたヒッピー(と言っていいかどうか分からないが)達に、2000年を迎えようとしている現代の我々が、どこにどんな共通点を見出せばよかったのだろう? 否、全く分からないではない。 だけどなあ・・・と思ってしまう。

役者の怪演を楽しみ、大いに笑いとばせる映画だったら、 素直に評価できたろうに。

(評価:★3)

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