[コメント] ゴダールの探偵(1985/仏)
重々しい雰囲気の中で進行するドタバタ喜劇と言ったらいいか。ゴダールは音楽(クラシック)の使い方が本当に巧い。
この作品には5点をつけましたが,自分でも,内容を十分理解していないと思います。映画館で1回,ビデオで3回観ましたが,わからない部分もあります。難解と表現力の欠如は紙一重と言われますが,正直言って,この作品がそのどちらなのかは良くわかりません。
ただ,私がこの作品を好きなのは,場面が急激に転換したり,音楽が突然鳴ったりやんだり,光と影のコントラストがめまぐるしく変わったりといった表現方法が強く印象に残っていること,さらにストーリーが理解しにくい ( というよりも,意図的にストーリー性を薄めている)反面,断片的な場面から自分なりにいろいろ考えて創造する楽しさがあることという二つの理由によります(そこには,当然,作品への深読みや過大評価が入り込んできますが,そのこと自体,こうした作品のねらいなのかも…)。
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なんだか理屈っぽくなってしまいましたが,この作品の魅力をあえて文章で表せば,こういうことになります。
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